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誰しも、詐欺には遭いたくないはずです。

オレオレ詐欺や振り込め詐欺、架空請求詐欺などは、よくニュースで取り上げられているため耳にする機会も多いと思いますが、実は不動産売却時を狙った詐欺も存在します。

大きな金額が動く不動産売却では、詐欺の被害額も高額になります。

被害者にならないように、しっかりと対策をして不動産売却に挑みましょう。

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この記事では、「不動産売却時を狙った詐欺の手口の特徴と事例」から「詐欺に遭わないための対策法」「万が一詐欺事件に巻き込まれたときの相談先」について紹介していきますので参考にしてください。

不動産売却時を狙った詐欺の手口の特徴と事例

不動産詐欺の画像

詐欺の手口を知っておくだけで、ある程度の防護になります。

実際に今までにあった不動産売却時を狙った詐欺の手口は、以下のとおりです。

手口
地面師詐欺 持ち主になりすまして不動産を転売する
測量振り込め詐欺 すぐに売れると上手いことを言ってその気にさせ、測量代を持ち逃げする
小切手詐欺 使用できない小切手を渡される

個人間売買は詐欺のリスクだけでなく、様々なトラブルの根元が潜んでいます。

不動産会社に仲介してもらって、売買取引をおこなうのがベターです。

ただし詐欺に遭わないためには、業者選びが非常に重要になります。

悪質な不動産業者を選んでしまうと、詐欺の被害に遭う可能性がありますので注意してください。

それぞれの手口の特徴について詳しく解説していきます。

持ち主になりすまして不動産を転売する「地面師詐欺」

不動産詐欺の代表とも言える「地面師詐欺」は、土地や建物の持ち主になりすまして不動産を転売する手口となっています。

権利証や印鑑証明書、パスポートなどを偽造して土地の登記を勝手に書き換え、買主から売却代金を受け取って姿を消します。

持ち主本人が気付く前に姿を消すため、不動産の持ち主は泣き寝入りというケースがほとんどです。

最近あった地面師による詐欺事件を一つ紹介します。

警視庁によりますと平成25年、杉並区のJR荻窪駅近くにある、およそ200平方メートルの宅地の所有者になりすまして、偽造した書類を法務局に提出し、移転登記させようとした疑いが持たれています。

不正が発覚し登記は行われませんでしたが、阿出川容疑者はすでに土地の所有者になりすまして都内の不動産会社と売買契約を結び、現金と小切手でおよそ5880万円を受け取っていたということです。

この事例の場合は、不正が発覚して登記されなかったとのことですので、本当に良かったですね。

もしも登記まで済まされてしまっていたら、なかったことにするのは難しくなります。

不動産業界では、不動産を購入した人が善意の第三者の場合、売買取引を取り消すことができないルールになっているからです。

購入者が売買取引において詐欺があったことを知らなかった場合、購入者も詐欺事件の被害者であり、売主がどれだけ「売却をなかったことにしてほしい」と言っても応じてもらえません。

買いたい人がいると言って売却を迫る「測量振り込め詐欺」

「あなたの不動産を買いたい人がいます」という電話や訪問があった場合、要注意です。

話に乗ってしまうと、「土地の境界線を明確にするために測量が必要です」といって、何十万円もの測量代を請求してきます。

当然ながら、支払っても測量されることはなく、代金だけ持ち逃げされてしまいます。

詐欺師はもっともらしい根拠を並べるのが、本当に上手です。

高く売れると言われて嬉しくなる気持ちもわかりますが、いきなり舞い込んだおいしい話には十分に注意してください。

使用できない小切手を渡される

売却代金を小切手で受け取る場合、その小切手が有効かどうかに注意する必要があります。

現金を持ち歩くのは危険であるため、高額取引において小切手は非常に便利です。

しかし小切手には使用できず、不渡りとなるリスクがあります。

小切手には様々なルールがあり、記載内容に漏れや誤りがあった場合、無効となってただの紙切れになってしまいます。

売買代金を小切手でやりとりする場合、有効になる要件をしっかりと確認したうえで受け渡しをおこないましょう。

小切手を見たことがない人は、価値のない小切手でも納得して受け取ってしまう可能性があるため、現金でやりとりすることをおすすめします。

悪質な売買取引をおこなう不動産仲介業者にも注意が必要

悪質な売買取引をおこなう不動産仲介業者にも注意

詐欺ではなくても、悪質な売買取引をおこなう不動産業者に注意が必要です。

悪質な不動産仲介業者は、売主の気づかないところで以下のことをおこないます。

  • 売却益を出すために安い金額で買い取る
  • 両手取引を狙って囲い込みをする
  • 高い査定額を提示しておいて後から値下げを強要する

売却益を出すために安い金額で買い取る

売却益を多く出すためには、「安く買って高く売る」というのが基本です。

そのため「このマンションは売れないですよ。良ければ弊社で買い取ります。」と言って安く買い取り、高く転売する業者がいます。

売主が無知なのをいいことに不安を煽ってきますが、実際のところ、高く売れる見込みがある可能性があります。

一社のみの査定を鵜呑みにしてしまうと、このような手口の被害者になりかねません。

両手取引を狙って囲い込みをする

両手取引を狙った囲い込みは、不動産業界で横行する悪しき慣習です。

両手取引とは、一つの売買取引において売主と買主の双方の担当をすることをいいます。

両手取引の仕組み

そして両手取引を狙うあまり、物件情報を他の業者に公開しないことを囲い込みといいます。

囲い込みは売主の利益を無視した非常に悪質な手法ですが、なかなか気付くことができないという落とし穴があります。

高い査定額を提示しておいて後から値下げを強要する

自社を選んでもらうためにわざと高い査定額を提示し、後から値下げを強要する手口もかなり横行しています。

査定額が高いからといって安易に食いついてしまうのは危険である、ということです。

何社かの見積もりを比較し、査定額があまりにも高い不動産業者があれば注意しましょう。

悪質な不動産業者については、下記の記事でも詳しく解説していますので合わせてご覧ください。

悪徳不動産会社に注意しよう!特徴・手口・見分け方を徹底解説!

悪徳不動産会社の特徴や手口、見分け方を徹底解説しています。騙されてしまうと、何百万円も損をすることになります。知識を身につけ、大切な資産を守りましょう。悪質な不動産屋の被害に遭ったときの通報先についても紹介していますので参考にしてください。

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詐欺に遭わないための対策法

詐欺に遭わないための対策法

詐欺や悪質な業者の手法から逃れるために、売主ができる対策法は以下のとおりです。

  • 権利証や印鑑証明書の管理は慎重におこなう
  • 信頼できる不動産会社を選ぶ
  • レインズで取引状況を確認する

権利証や印鑑証明書の管理は慎重におこなう

権利証や印鑑証明書の管理は用心深く、慎重におこないましょう。

それらの書類がそろってしまうと、不動産の名義を変更できてしまうからです。

売買取引中に権利証や印鑑証明書などを入手しようと提出を迫る不動産業者は、詐欺目的の可能性がありますので注意してください。

信頼できる不動産会社を選ぶ

不動産売却において、信頼できる業者選びは非常に重要になります。

上述で紹介した手口は売主の無知につけ込んだものばかりのため、しっかりと知識を身につけることも、被害を回避する方法の一つです。

しかし人生で一度あるかないかの不動産売却で、専門知識の豊富な不動産業者に対抗するのは至難の業でしょう。

どうしても不動産業者の力を借りざるを得ない不動産売却では、いかに誠実で優秀な業者を選ぶかが肝になるということです。

大手だからといって安心かというと、そうとは限らず、組織的に悪質な手法を用いている可能性がありますので注意してください。

不動産一括査定サイトを利用すれば優秀な業者と出会える

不動産一括査定サイトを利用すれば、優秀な業者と出会うことができます。

最近では本などで紹介されて利用者が急増しているため知っている人も多いと思いますが、不動産一括査定サイトはネット上で物件の基本情報を入力するだけで、複数社にまとめて査定依頼できる便利ツールです。

一括査定サイトの仕組み

複数社を比較することによって良質な業者を見極める目を養えるだけでなく、そもそも悪質な業者が排除されているという特徴があります。

具体的には、サイト運営者が提携前に審査をおこなったり、苦情の多い業者とは提携後であっても契約解除するという取り組みをおこなっています。

利用者が安全に売買取引できるように、工夫されているということです。

不動産一括査定サイトについて詳しく知りたい人は、下記の記事も合わせてご覧ください。

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レインズで取引状況を確認する

不動産会社によって囲い込みをされていないかどうかチェックするために、レインズで取引状況の確認をおこなうことをおすすめします。

レインズとは、国土交通大臣が指定した不動産流通機構が運営するサイトで、売主はサイトを見れば売買取引状況を把握できるシステムになっています。

売買取引状況は、「公開中」「書面による購入申込みあり」「売主都合で一時紹介停止中」の3パターンで表示されます。

まだ買い手が現れていないにもかかわらず、「書面による購入申込みあり」「売主都合で一時紹介停止中」と表示されていた場合、囲い込みをされている可能性がありますので注意しましょう。

売主から取引状況をチェックされているという緊張感から、悪事を働きづらくなるという側面もあります。

確認画面を開くためのURLやID、パスワードが記載された登録証明書は必ず受け取りましょう。

レインズで取引状況を確認する方法について詳しく知りたい人は、下記の記事も合わせてご覧ください。

マンションを売却するときに重要なレインズを解説!取引状況を確認できる

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不動産詐欺事件に巻き込まれたときの相談先

不動産詐欺事件に巻き込まれたときの相談先

もしも不動産詐欺事件に巻き込まれたことが発覚した場合、以下の専門家や専門機関に相談しましょう。

  • 警察
  • 弁護士や弁護士会
  • 都道府県、市町村設営の法律相談

詐欺に遭った場合、真っ先に頭に浮かぶのは警察だと思います。

警察相談専用電話「#9110」に電話するか、最寄りの警察署に相談にいきましょう。

ただし刑事事件と判断されなければ取り合ってもらえない可能性もあることを、頭に入れておく必要があります。

警察に取り合ってもらえなかった場合は弁護士や弁護士会、各地域に設置されている法律相談所にいくのが合理的です。

専門家に相談する前の準備

不動産詐欺に遭うと、いても立ってもいられなくなり、何の準備もなく相談にいく人がほとんどです。

平然といられないのは分かりますが、いくら専門家でも相談内容が要領を得ない場合、的確なアドバイスをおこなうことができません。

以下の準備をおこなってから相談にいくことをおすすめします。

  1. 起こった出来事を整理立てて説明できるようにしておく
  2. 証拠となる資料を集めておく
  3. 事実と売主の主張を区別しておく

専門家の答えだからといって、必ずしもその結果が正しいとは限りません。

相談の結果、納得がいかなければ他の機関にも相談してみましょう。

ただし詐欺事件によってだまし取られた金銭については、戻って来る確率は極めて低いということを肝に銘じておく必要があります。

詐欺に遭わないために対策をおこなうことが、非常に大切であるということです。

管理人からの一言「不動産詐欺に遭わないために対策をおこなうことが大切」

不動産詐欺に遭ってしまえば、だまし取られた金銭や不動産を取り戻すことは難しいと思っておいたほうが良いと思います。

あらかじめ詐欺に遭わないための対策をしっかりとおこない、大切な資産を詐欺師や悪徳仲介業者から守りましょう。

売主が無知であればあるほど不動産詐欺に遭う確率が高くなるため、ある程度の知識を身につけておくことをおすすめします。

不動産売却時に知っておくべき基礎知識や注意点について詳しく解説している下記の記事も、合わせてご覧ください。

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