海外赴任・転勤が決まると、ビザや国際免許の取得、クレジットカードや保険、住民票の手続き、また赴任先の住居の確保など、やることに追われる日々になると思います。

特に「持ち家のマンションをどうするのか」という大きな問題には、頭を抱える人も多いのではないでしょうか。

キャラ

この記事では、無事にマンションの問題を解決させて赴任先に向かえるよう、「売る、貸す、空き家にする、それぞれのメリットとデメリット」から「手間やリスクを考えたうえでベストな方法」について紹介していきます。

海外赴任・転勤になったらマンションは売却するべき

海外赴任・転勤になったマンション

海外勤務が決まったら、妻や子など家族を残して単身赴任する場合を除き、持ち家であるマンションは売却するべきです。

賃貸にして家賃収入を得ようと考える人もいると思いますが、海外転勤時に賃貸に出して後悔したという人が非常に多いのでおすすめしません。

海外赴任時にマンションを賃貸に出すべきでない理由は、以下の5つです。

  • 借り手がいない期間は家賃収入が得られない
  • 海外赴任の期間が変更になったときに困る
  • トラブル発生時に対応することができない
  • 部屋を汚されて貸したことを後悔する人が多い
  • 賃貸人がご近所トラブルを起こした場合に帰りづらくなる

海外赴任をすると海外駐在手当や、場所によっては危険地手当が支給されるため、貯金が増えるイメージを持っている人も多いと思いますが、マンションを賃貸に出してしまうとお金が貯まらない悪循環をもたらす可能性があります。

マンション賃貸が成功していればいいのですが、借り手がいなくて空き家になってしまったときにローン返済や管理費、固定資産税の支払いなど、すべて預貯金や給与収入から捻出しなければならなくなるからです。

もしも空室期間が長引いてしまったとしても、海外に駐在中であれば手の施しようがありません。

せっかく海外駐在によって貯金できる環境になるのですから、マンションは売却してリスクを減らしておいたほうが賢明だと思います。

赴任期間によってマンションの行く末を決める

海外勤務が決まった際、住んでいたマンションは売るべきか、貸すべきか、あるいは空き家のままにしておくべきなのか、迷うと思いますが、赴任期間によって決めるのが合理的です。

赴任期間 対処法
1年以上 売却する
半年〜1年 賃貸に出す
半年未満 空き家のままにする

この赴任期間ごとの対処法が、手間やリスクを考えたうえで得策であるといえます。

マンションがいくらで売れるか知る方法

海外赴任によってマンションを売却することになった人が最も気になるのは、「いくらで売れるのか」という点ではないでしょうか。

マンションがいくらで売れるかは、不動産一括査定サイトで簡単に調べることができます。

不動産一括査定サイトは、ネット上で物件情報を一度入力するだけで複数の不動産会社に査定依頼できるサービスです。

効率的に複数社の見積もりを比較でき、マンションを1番高く売ってくれる不動産会社を見つけることができます。

不動産一括査定サイトについて詳しく知りたい人は、下記の記事も合わせてご覧ください。

不動産一括査定サイト8社を徹底比較!注意点とデメリットまで解説

不動産一括査定サイト8社を徹底比較しました。この記事では、初心者も安心して利用できる査定サイトの紹介から一括査定のメリット・デメリット、利用する際の注意点まで解説しています。自分に適した査定サイトを見つけることで、不動産を高く売却することができます。

赴任期間3年でもマンションは売却するべき?

ビザの期限の関係もあり、海外転勤の任期が3年という人も少なくないと思います。

赴任期間が3年だと、マンションを本当に売却していいのか判断に困ると思いますが、3年間マンションを所有し続けるのはなかなか大変です。

売却してしまったほうが赴任先で気を煩わせることがなく、後から金銭的な問題が生じる心配もありません。

3年間、海外赴任した人の経験談を紹介しますので、参考にしてください。

30代・男性の経験談

賃貸に出すのは大変なので、転勤中マンションは空き家にしておくことにしました。時々、母が換気や掃除にいってくれていましたが、1年経過したあたりから申し訳なくなり、空き家管理の業者を利用しました。固定資産税や住宅ローン、管理費に加えて管理業者への依頼料も増え、金銭的負担がとても大きかったです。任期も2年伸びてしまい、結局5年もの間マンションを空き家にしておくことになってしまいました。日本に帰ってきたときに大々的なリフォームをして今も住んでいますが、出費がかなり痛かったため、海外赴任前に売却して日本に帰って来たときにまた新しい家を探せば良かったな、と後悔しています。

赴任期間4年は賃貸・空き家にするリスクが非常に高い

赴任期間が4年になると、マンションを賃貸や空き家にするリスクが非常に高くなります。

マンションを賃貸にするデメリットは、後述で詳しく解説しますので参考にしてください。

赴任期間4年の人が、マンションを賃貸に出したときの経験談を紹介します。

40代・男性の経験談

マンションを手放したくなかったため、マンションを賃貸に出すことにしました。家を手放さなくてよく、住宅ローンを賃料で補えるというメリットもあり、最善の方法だと思いました。しかしマンションを賃貸に出すことは、想像以上に大変でした。なかなか借り手が現れませんでしたし、現れたと喜んでいたら家賃滞納です。さらに、契約期限が過ぎているにもかかわらず立ち退いてくれなかったりと、散々でした。家の状態も赴任前に比べてかなり劣化しており、気持ち悪かったので結局、引越しました。

海外赴任・転勤時の持ち家の対応方法|それぞれのメリットとデメリット

賃貸・売却・空き家それぞれのメリットとデメリット

海外赴任時のマンションの対応方法は、賃貸にする、売却する、空き家にする、の3つです。

それぞれのメリットとデメリットを挙げていきますので、比べてみましょう。

持ち家を賃貸にするメリットとデメリット

マンションを賃貸にすることの最大のメリットは、家を手放す必要がなく、さらには家賃収入を得られるという点です。

空き家にしておくのとは違い、人が住むことによって通水・換気がおこなわれ家が痛みづらくなるというメリットもあり、まさに一石二鳥といえます。

しかし借主の家賃滞納や、原状回復の範囲をめぐるトラブルも少なくありません。

昨今は借主(消費者)保護に動きつつあり、原状回復費用の請求が難しくなっているため、ある程度の劣化は覚悟しておく必要があります。

賃貸にするメリット

  • 自宅を手放さなくていい
  • 成功すれば継続的な家賃収入が入る

賃貸にするデメリット

  • 賃借人に自宅を汚される
  • 赴任期間に変更があると困る
  • トラブルが発生しても対応できない
  • 家賃滞納のリスクがある

持ち家を売却するメリットとデメリット

マンション売却には赴任前に売却手続きの手間がかかる等のデメリットはありますが、売却することでその後のトラブルや管理面の不安をなくせるというメリットがあります。

海外出向先で、日本に残した持ち家に対して煩わしさを感じる心配がなく、仕事に集中できるということです。

売却するのには勇気がいると思いますが、賃貸に出すことにはどうしてもリスクがつきまとうため、面倒が嫌だという人は思い切って海外出向前に売却してしまったほうが良いでしょう。

売却するメリット

  • 海外赴任先で煩わしさを感じない
  • 家の管理が不要になる
  • まとまったお金が手に入る
  • 賃貸のようにトラブルになったり支出に悩まされたりする心配がない

売却するデメリット

  • 海外赴任前に売却手続きをする必要がある
  • 自宅を手放さないといけない
転勤時のマンションの売却方法について知りたい場合は、「転勤でマンションを売却するときの流れと損をしないための注意点」の記事も合わせてご覧ください。

自宅を空き家にしておくメリットとデメリット

自宅を空き家のままにしておくことには、特別な手続きの必要がない、赴任中のトラブルが少ない、というメリットがあります。

しかし、空き家にしてしまうと家は急速に痛んでいきます。

特に湿気は住宅にとって大敵で、密閉状態にしておくと木材部分が腐ってしまいますので、「風を通すこと」が管理上の必須事項です。

また給・排水管を使わないでいると、内部に錆が発生したり、冬には破裂したりする危険もありますので、最低でも月に1度は通風、通水をおこなうことが不可欠です。

水道はそのまま使えるようにしておき、親族や留守宅管理の専門業者に家の管理をお願いしましょう。

電気についても、定期的に動かさないといけない設備があれば、契約したままにしておきます。

料金がもったいないと思われるかもしれませんが、管理をしなかったために設備が壊れてしまい、修理が必要になれば、費用は水道代や電気代以上にかかります。

家や設備の老朽化が進んで資産価値がなくなってしまうのを防ぐためには、空き家にしておく間もライフラインの維持管理は必要であるということです。

空き家にするメリット

  • 手続きの手間がない
  • 赴任中のトラブルが少ない

空き家にするデメリット

  • 家が急速に傷んでしまう
  • 留守宅管理を頼むと費用がかかる
  • 電気代や管理費、固定資産税など支払いは続く

海外赴任・転勤でマンションを売るとき貸すときの気がかりを解決

海外赴任・転勤のQ&A

海外赴任でマンションを売るときや貸すときに、気がかりとなる事柄について回答します。

心配事や不明点をなくしてから、マンションの売却や賃貸に取りかかるのがベストですので、しっかり把握しておきましょう。

マンションを売るときの気がかり

赴任日までに売れなかったらどうなるの?
赴任日までにマンションが売却できたら良いのですが、なかなか買い手が見つからず、赴任の日を迎えてしまうことも考えられます。

売主が海外にいっても対応してくれる不動産屋がほとんどですが、媒介契約を結ぶ前に海外赴任の予定があることを話し、対応に不安がないかどうか見極める必要があります。

交渉がまとまり売買契約に進むと契約のために代理人を立てる等、少し複雑な手続きが生じますので、不動産会社に赴任後の手続きについて確認しておくとスムーズです。

赴任中に売りたくなっても売却できるの?
売買契約から物件の引き渡しについて親族などを代理人に立てる必要があるのと、その委任状を赴任地の最寄の大使館や領事館に出向いて発行する必要はありますが、赴任中でも売却することができます。

海外からの依頼だからといって、購入希望者への広告活動や条件の交渉で売主が不利になることはありませんので、安心してください。

ただし手続きが面倒になることは、覚悟しておいたほうが良いと思います。

マンションを貸すときの気がかり

賃貸にして借主に居座られてしまわない?
ひと昔前は「家を一度人に貸すと出ていってもらえなくなる」という言葉をよく耳にしましたが、近年は法的な整備が進み、期間限定で貸し出すことに社会的な認知が浸透してきました。

「更新のない賃貸借契約」を交わすことが認められて、海外赴任者にとって気がかりであった、「借主の居座り」のリスクが大幅に軽減されたのです。

ただし更新のない賃貸借契約を交わすためには、要件を満たした契約書を締結する必要がありますので、きちんと確認しておきましょう。

住宅:定期借家制度について – 国土交通省

知人や親戚なら口約束で貸しても問題ない?
マンションを知人や親戚に貸す場合、手間のかかる手続きや不動産業者に支払う手数料がいりません。

相手も気心が知れているということで、その安心感は大きなメリットではないでしょうか。

しかしその一方で、マンションに損傷があったとしても、指摘しにくいという問題があります。

トラブルになった時のことを考えると、知人や親戚に貸す場合でも、きちんと賃貸借契約書を取り交わしたほうが良いでしょう。

家を貸したときの税金はどうなるの?
マンションを貸して家賃収入を得る場合には、確定申告が必要になります。

1年以上の予定で海外転勤する場合、日本国内に住所を有しない者と推定され、所得税法上の非居住者となりますので、納税管理人を立てて代わりに確定申告してもらいましょう。

海外赴任でマンションを賃貸に出した時の確定申告の方法といくら税金がかかるかについては、下記の記事で詳しく解説していますので参考にしてください。

海外赴任で自宅を賃貸にしたときの税金はいくら?確定申告のやり方は?

海外赴任で自宅を賃貸にしたときの税金はいくら?確定申告のやり方は?この記事では、海外転勤中に持ち家を貸すときにかかる不動産所得税について解説しています。固定資産税の支払い方法や、家賃収入の源泉徴収を還付する方法についても知っておきましょう。

納税管理人…確定申告書の提出や税金の納付などを、非居住者に代わってする人のこと。

海外転勤中の不動産所得などの納税手続|所得税|国税庁

固定資産税はどうやって納めたらいいの?
固定資産税の納税管理人へ納付書などの書類が送付されるよう、自宅の所在地を管轄する市町村町または都(市)税事務所へ届出をしておく必要があります。

固定資産税の納付は、納税管理人に代わりに納めてもらう方法と、銀行の自動振替サービスを利用する方法のいずれかでおこないます。

賃貸は業者を通したほうがいいの?最近、流行りのリロケーションサービスって?
海外転勤でマンションを賃貸に出すのであれば、リロケーション業者に留守宅管理を依頼することをおすすめします。

賃借人がご近所トラブルを起こしたときや設備が壊れたときなど、何か問題が起こった場合にすぐに対処してもらうことができるからです。

海外赴任中だとマンションの持ち主本人が対応するのは困難ですので、このようなリロケーションサービスを利用する人が増えています。

借主が滞納した家賃の立て替えサービスをおこなっている業者もあり、賃貸リスクを最小限に抑えて海外赴任へ向かいたい人には非常に有効です。

リロケーションサービスについて詳しく知りたい人は、下記の記事も合わせてご覧ください。

リロケーションとは?サービスのメリットと業者選びで失敗しないコツ

この記事では転勤等でマンションが空き家になってしまうときにリロケーションサービスを使って賃貸にするメリットや意味を説明しています。リロケーション業者選びに失敗しないことが賃貸を成功させるためのコツです。

管理人からの一言「海外転勤になったら赴任期間によって売るか貸すか決断するのがベター」

海外転勤でマンションをどうするのかについては、赴任期間によって決めるのがベターです。

ただし、どうしてもマンションを手放したくない場合や、自宅を貸すことに抵抗がある場合には、赴任期間にこだわらず、自分に合った方法を選択してください。

いずれにしても、大切なマンションをどうするかは慎重に決める必要があり、家族でしっかりと話し合ったうえで方向性を決めましょう。

イエウールで一括査定したら310万も高くなった

管理人がイエウールで自宅マンションを一括査定したところ、街の不動産会社より310万円も高い査定価格をだしてもらえました。

イエウールはクレームに厳しい会社なので、不動産業者からしつこい営業電話がかかってくることはありません。

物件情報を入力するだけの簡単手続きで、すぐに売却相場が分かる手軽さも好評です。

イエウールで簡単査定(無料)してみる