マンションの住宅ローン

現在、住宅ローンは生活に必要不可欠なものになっています。

特にマンションという高額な品物を購入する場合、住宅ローンを利用する人がほとんどであり、住宅ローンがなければ、ごく一部の限られた人にしかマンションを買うことができなかったでしょう。

しかし、様々な要因により、ローンを払えなくなってしまう人が多いのも事実です。

今回は、住宅ローンが払えないとどうなるのかと、そのときの対処法について紹介します。

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もしも住宅ローンが払えなくなるような不測の事態となっても、最後まで諦めず解決に向けてベストを尽くしてください。

マンションの住宅ローンが払えなくなる具体的な理由は?

マンションを購入したとき、住宅ローンの返済計画を立てたはずです。

しかし現在、住宅ローンを払えなくなる人が急増しています。

返済計画を立てたにもかかわらず、なぜ返せなくなってしまうのでしょうか。

日本弁護士連合会の調べによると、次のような理由からローンを返せなくなるようです。

病気 8.29%
リストラ 7.94%
給料の減少やボーナスカット 5.39%
身の丈に合わない住宅購入 6.24%
教育資金の増加 3.13%
その他(生活苦・低所得など) 69.01%

このグラフから、住宅ローンが払えなくなる理由の多くは、「病気やリストラなどで収入が減ったこと」であるのがわかります。

では、住宅ローンが払えないとどうなるのか、解説していきます。

住宅ローンが払えないとどうなる?

説明

競売にかけられる

住宅ローンを3〜6ヶ月滞納すると、銀行がローン回収のために強制的にマンションを売却する、「競売」の申し立てをしてしまいます。

競売にかけられてしまうと、近所に競売物件になっていることを知られてしまいますし、相場よりも安い価格帯で落札されてしまうことになります。

また競売にかけてもローン残債がある場合には、払い終わるまで、ずっと払い続けなくてはいけません。

競売にかけられて終わりではなく、マンションを失った後もローン返済に追われるのです。

任意売却で売り出す

競売の申立をされてしまっても、入札結果が出るまでの期間であれば、任意売却をおこなうことができます。

任意売却とは、ローンが払えなくなってしまった人の救済措置として作られた売却方法です。

通常、売却価格がローン残高を上回らなければ、銀行に抵当権を外してもらうことができないので、マンションを売却することはできません。

しかし任意売却であれば、売却価格がローン残高を下回る場合であっても、マンションについている抵当権を銀行に外してもらうことができ、売却が可能になります。

住宅ローン残債があっても任意売却できる?

なぜローンが残るにもかかわらずマンションを売却できるのか、不思議に思われるかもしれませんが、銀行は競売よりも任意売却のほうが良いとしています。

なぜなら任意売却は、一般売却と同じ売却方法で取引されるからです。

競売が相場価格の2〜3割安く買い叩かれるのに対し、任意売却は市場価格で売買されるため、銀行が回収できる金額が多くなるのです。

また当然ながら、任意売却は売主にとってもメリットとなります。

競売でも任意売却でもマンションを失うことには変わりないと、自暴自棄になってしまう人もいますが、任意売却であれば余剰金を残せることを覚えておいてください。

競売ですと債権者である銀行が全額回収するので売主に残るお金はありませんが、任意売却であれば余剰金を残すことができ、引っ越し代などに充てることができます。

競売にかけられることが決まっている中でも、勇気をもって任意売却へと進むことが、少しでも状況をよい方向へ導く方法です。

住宅ローンが払えなくなる前の対処法

住宅ローンが返せなくなり競売の申立をされてしまうと、任意売却しか打つ手がなくなってしまいます。

しかし住宅ローンが払えなくなる前でしたら、いくつか対処法があります。

対応が遅れると競売という結末が待っていますので、ローンの返済が困難になりそうなのであれば、できるだけ早く手を打ってください。

対処法を知っておくのと知らないのとでは、マンションの行く末や持ち主のその後に大きく影響を及ぼしますので、しっかり頭に入れて問題の解決に努めましょう。

生活費の見直し

まずは、生活費の見直しから検討しましょう。

そんなことはとっくにやっている、と思われるかもしれませんが、まだできることが残っているかもしれません。

食費や光熱費の節約

食費や光熱費は生活するうえで必ずかかる費用ですが、何も考えずに使っているとどんどん費用はかさんでしまいます。

食費を抑える努力や、節水や節電など、できることは残っていませんか?

食費や光熱費くらいではそんなに変わらないと思うかもしれませんが、本気で節約すれば大きな差となってきます。

今の時代、節約術を紹介している本や雑誌が多くありますので、参考にしてみてはいかがでしょうか。

生命保険を見直す

団体信用生命保険という、債務者が住宅ローン返済中に死亡または高度障害になってしまったときに、生命保険会社が金融機関に対する債務を弁済してくれる制度があります。

団体信用生命保険は遺族の生活を守ることを目的とした制度で、住宅ローンを組む際には加入が義務付けられているのですが、このとき、すでに加入している民間の生命保険と保障内容が重複する可能性があり、見直すことで保険料を削減できるかもしれません。

もしも生命保険の見直しがまだという人は、保険証券を見て保障内容に無駄がないかどうか、確認してみてください。

ただし、固定資産税やマンションの維持・管理費や家族の生活費などは引き続き準備しておく必要がありますので、きちんと考慮したうえで見直しをおこないましょう。

自動車の負担を減らす

田舎のほうですと、自動車を一家に何台も保有している家庭があります。

その場合、自動車本体のお金や維持費、保険代、駐車場代と、毎月結構な額を支払っているのではないでしょうか。

自動車がなくなると生活が不便になるかもしれませんが、住宅を失うことのリスクのほうが大きいはずです。

自動車のグレードを下げたり自転車に乗り換えたりすることで、住宅ローンに充てる資金を捻出することができるかもしれません。

住宅ローンの借り換え

2016年1月に、日本銀行がマイナス金利政策の導入を発表してから、住宅ローン金利が過去最低水準となっています。

そのためマイナス金利以前にローンを組んだ人は、借り換えをすることで利息を減らすことができ、返済額が少なくなる可能性があります。

もしもマイナス金利になってからローン借り換えをしていないのであれば、住宅ローンを滞納する前に一度、検討することをおすすめします。

銀行に相談する

住宅ローンの借入をしている銀行に、返済期間などの変更ができないか相談してみましょう。

銀行に「返すのが難しい」と伝えるのは気が引けるかもしれませんが、住宅ローンが返せなくなる前でしたら、何か対策を提示してもらえる可能性があります。

銀行は相談もなく住宅ローンが滞納されれば、強制回収するために動いてしまいますので、必ず事前に相談に行きましょう。

公的貸付制度を利用する

都道府県の社会福祉協議会が、失業や収入減などによって生活に困窮した人に対して、生活を立て直せるよう「生活福祉資金貸付制度」という支援をおこなっています。

経済的な援助に合わせて、生活上の課題についても相談に乗ってもらうことができますので、一人で抱えこまず、相談してみると良い方向へ進むかもしれません。

住宅ローンが払えなくなる前に売却する

住宅ローンが払えなくなる前に売却してしまうことで、ローンの支払いから逃れられます。

せっかく購入したマンションを手放すことは不本意だと思いますが、住宅ローンを滞納して競売にかけられるという最悪のシナリオになるよりは良いでしょう。

マンションの価値はどんどん下がってしまいますので、住宅ローンが払えなくなりそうだと思えば早めに行動に移してください。

ただしマンションを売却するには住宅ローン残債をマンション価格が上回る必要がありますので、まずは不動産屋にマンションの見積もりを依頼することから始めます。

「住宅ローンが払えないので売却できるかどうか確認したい」と、不動産屋に相談に行くのは少し気が引けると思いますので、一括査定サイトを利用するのが最良です。

不動産屋の人と直接会うことなく見積もりを出してもらえる一括査定サイトなら、気後れすることなく査定を依頼することができます。

訴求

マンションの住宅ローンが払えないまとめ

競売手続きが進むと、怪しい業者の勧誘が多くなり、怖くて気が動転してしまう人も多いようです。

マンションを競売にかけられたという現実にショックを受け、引きこもりたくなる気持ちもわかりますが、そのまま放置することだけはしないでください。

競売にかけられると決まった後でも、任意売却でマンションを売れるよう行動することが大切です。

前述したとおり金銭的なメリットがあることもそうですが、「自分の所有物を無理やり取られる」競売よりも、「自分の所有物を自らの意思で売却する」任意売却のほうが、精神衛生上にも良いといえるからです。

競売にかけられたからといって諦めてしまうのではなく、任意売却を選択し、前向きな再出発をしていただけたらと思います。