マンションを買うために住宅ローンを組んだ際、「団体信用生命保険」に加入された人がほとんどだと思います。

団体信用生命保険に加入している場合、マンションを売却するときに戻ってくるお金があるかもしれません。

平成25年7月1日から返金制度が始まったため、制度自体を知らなかったり、認識が間違っていたりする人が多く見受けられます。

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この記事では、「団体信用生命保険の保証料はどのくらい返金されるのか」から「団体信用生命保険から返金がないケース」について解説していきますので、ぜひ参考にしてください。

マンション売却時に団体信用生命保険から戻ってくる金額

マンション売却時に住宅ローンを完済すると、支払った保証料のうち、未経過の保障月数分が戻ってきます。

具体的に団体信用生命保険から戻ってくるお金がいくらなのかを知るためには、住宅ローンのうちいくらが団信に支払っているお金なのかを把握する必要があります。

今回はフラット35(機構団信)で以下の条件のもと、住宅ローンを組んだ場合の保証料の目安を紹介していきます。

三大疾病保障やデュエットの利用 なし
返済方法 元利均等
返済期間 30年
借入金額 3,000万円
段階金利 なし
借入金利 2.06%

毎年の特約料支払い額の目安

特約料 特約料 特約料
1年目 107,300 11年目 78,500 21年目 42,300
2年目 105,200 12年目 75,200 22年目 38,300
3年目 102,400 13年目 71,800 23年目 34,100
4年目 99,700 14年目 68,400 24年目 29,900
5年目 96,800 15年目 64,900 25年目 25,600
6年目 93,900 16年目 61,300 26年目 21,200
7年目 91,000 17年目 57,700 27年目 16,700
8年目 87,900 18年目 54,000 28年目 12,100
9年目 84,800 19年目 50,200 29年目 7,400
10年目 81,700 20年目 46,300 30年目 2,600

団体信用生命保険に支払う保証料は、住宅ローンの元本が減っていくのと並行して減っていくことが分かります。

住宅ローンを組んでからマンション売却するまでの期間が短い場合、団信へ支払っている保証料が多いため、戻ってくる金額も多くなるということです。

団信からの返戻額を計算する方法

住宅ローンを完済した時に戻ってくる金額は、「1年分の特約料×未経過の保障月数/12-事務費相当額」で求めることができますので、上記の表をもとに計算してみましょう。

10年目(4ヶ月経過時)に団信から戻ってくるお金の計算式

81,700円×8/12ヶ月-300円=54,166.6666…
=54,200円(百円未満四捨五入)

住宅ローンを組んでから10年4ヶ月経過時にマンション売却してローンを完済すると、未経過期間8ヶ月分の54,200円が団体信用生命保険から戻ってくるということです。

15年目(10ヶ月経過時)に団信から戻ってくるお金の計算式

64,900円×2/12ヶ月-300円=10,516.6666…
=10,500円(百円未満四捨五入)

15年目の10ヶ月経過時にマンション売却をした場合に団信から返ってくるお金は、未経過期間2ヶ月分の10,500円となります。

団信へ支払っている金額を把握する方法

住宅ローンを完済した時に戻ってくるお金の計算式は変わりませんが、組んでいる住宅ローンの条件によって保証料が異なります。

いくら戻ってくるのかを知るためには、自分が団信にいくら支払っているかを確認する必要があります。

住宅金融支援機構のホームページに「機構団信特約料シミュレーション」の提供がありますので、目安を把握するのに利用してみると良いでしょう。

マンション売却時に団信からの返金がないケースも多い

加入する団体信用生命保険の会社によっては、保証料の返金が一切ない場合があります

たとえば、団信への保証料を金融機関が負担しているケースです。

金融機関が負担しているといっても団信の保証料を加味して金利に上乗せされていて、実際には借主が負担している場合がほとんどなのですが、このタイプの団信は解約しても保証料の返金がありません。

自分が加入している団信が、保証料を住宅ローンの金利に上乗せするタイプでしたら、住宅ローンを借入期間の途中で完済したとしても保証料は戻ってこないということです。

マンション売却時に返金される団信の保証料は未経過月数分

団信加入している人がマンションを売却して住宅ローンを完済すると、今まで支払ってきた保証料が戻ってくると勘違いしている売主も多いのですが、返金されるのはあくまでも前払いしてある保証料のうち未経過月数の分になります。

団体信用生命保険は掛け捨てなので、経過している期間の保証料は一切戻らないのです。

1年分として支払った保証料を上回ることもありませんので、返戻金に対して過剰に期待はしないほうが良いかもしれません。

ただしマンション売却では出るお金だけではなく、戻ってくるお金もあるということです。

団体信用生命保険の保証料だけではなく、火災保険の保険料も返金がある場合がありますので、「火災保険(リンク)」の記事も合わせてご覧下さい。

マンション売却で住宅ローンを完済すれば自動的に返金される

団体信用生命保険の保証料は通常、マンション売却時に住宅ローンを完済すれば自動的に返金されます。

ただし返金がないタイプの団体信用生命保険に加入していたり、言わないと対応してくれない銀行だったりすると、待っていても返金はありませんので注意が必要です。

マンション売却の決済日が決まれば必ず銀行へ連絡することになりますので、その時に団体信用生命保険の保証料のことについても聞いてみると良いと思います。

銀行へ連絡するタイミングについては、「ローン残債のあるマンションを売却するときに銀行への連絡はいつする?」の記事で詳しく説明していますので、合わせてご覧下さい。

管理人からの一言「団体信用生命保険からの返金は未経過分のみ」

マンション売却時に団体信用生命保険から返金されるのは、未経過月数分のみになります。

団体信用生命保険から保険金を受け取ることなく続けてきた場合であっても、今まで支払ってきた保証料が戻ってくることはありませんので、勘違いしないようにしてください。