売却に失敗したマンションの画像

人生で一度あるかないかのマンション売却では、戸惑うことも多く、失敗してしまう人も少なくありません。

金額が大きいだけに、失敗したときの精神的・金銭的ダメージもかなりのもの。

この記事では、「マンション売却で失敗した人の経験談」から、「その失敗談から学ぶこと」について紹介していきます。

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同じ失敗をしないように、しっかりとチェックしてくださいね。

マンション売却でよくある失敗例1. 「売出価格が相場より安かった」

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マンション売却でよくある失敗談の一つ目は、「売出価格が相場より安かった」という事例です。

そもそも売出価格が安ければ、高く売れるはずがありませんよね。

(56歳/男性の口コミ)
不動産会社の見積り価格どおりに売り出したら、後から近隣マンションよりかなり安かったことが判明。400万円近く、損をしてしまった。
(48歳/女性の口コミ)
不動産屋に早く売りたい(2ヶ月程度)と相談し、出してもらった査定額で売り出しました。2週間たたないうちに買い手がつき、嬉しかった反面、「もう少し高くても売れたのでは?」とモヤモヤしています。

不動産会社が提示する査定額は、相場より少し低めに設定されているケースがほとんどです。

そのまま鵜呑みにしてしまうと損をしてしまいますので、注意してください。

下記の記事で詳しく解説していますが、売出価格は査定額の5〜8%上乗せした金額にするのがベターです。

マンションの売り出し価格の決め方|成約価格との差をなくす方法を紹介

中古マンションの売り出し価格の決め方について解説しています。売出価格と成約価格の違いや、査定価格をどの程度参考にすれば良いのかについても紹介しています。誤った金額設定をするとマンション売却を失敗させかねませんので注意してください。

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マンション売却でよくある失敗例2. 「内覧会のときに掃除をしなかった」

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内覧会は、マンション売却の成否が決まるといっても過言ではないほど重要です。

どれだけ条件が良くても、実際の物件が汚くては、購買意欲は減退してしまいます。

(45歳/男性の口コミ)
まだ築7年だったのに、内覧者から「結構使い込んでいますね」と言われてしまいました。結局その人は買ってくれず、印象が悪かったんだろうなと反省。
(39歳/女性の口コミ)
夫の転勤が決まり、急いで売却することに。バタバタしていて掃除にまで気が回らなかったのですが、不動産会社の人に「もう少し綺麗にしておかないと売れないですよ」と言われて、とっても恥ずかしかったです。
(52歳/男性の口コミ)
何件か内覧があったものの、なかなか買主が決まらず焦りがありました。不動産会社に原因を聞いたところ、言いにくそうに「掃除をしたら買い手がつくと思います」と一言。慌ててハウスクリーニングを依頼して部屋を綺麗にしたら、すぐに買い手が見つかりました。

買主の立場になれば、汚れている物件よりも、きれいな物件のほうが良いのは容易に想像がつくはず。

掃除をせずに内覧者を迎えることは、「大切に住んでいません」とアピールするようなものです。

マンション売却でよくある失敗例3. 「不動産会社が売却活動をしていなかった」

マンションの画像

不動産会社がしっかりと動いてくれているかどうかは、素人からではなかなか判断がつきません。

おかしいと気付くのは、売却活動をはじめて3ヶ月経過してからというケースがほとんどです。

(39歳/女性の口コミ)
3ヶ月経っても売れず、不動産会社を変えることに。新しく依頼した不動産会社は、頻繁に活動報告をしてくれて感動しました。前の不動産会社は、報告できる活動をしていなかったのだと思います。
(41歳/女性の口コミ)
売却開始から1ヶ月経った頃、値下げするように言われました。それまで全く広告が出ていなかったのに、値下げしてからは目にするように。今思えば、値下げのタイミングを伺っていたのだと思います。

不動産会社が動いてくれなければ、売れなくて当然です。

マンション売却では、どうしても不動産会社の力が必要になります。

誠意を持って売却活動をおこなってくれるかどうか、しっかりと見極めましょう。

マンション売却でよくある失敗例4. 「契約後に値下げを強要された」

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中には、契約のためにわざと査定額を高めに設定する不動産会社もいます。

高いからといって飛びついてしまうと、以下の人たちのように後から値下げを強要されることになりますので注意してください。

(43歳/女性の口コミ)
何度も連絡をくれて熱心だと感じていたのに、媒介契約を結んだ後、急にレスポンスが悪くなりました。返事がきたと思ったら、「なかなか売れないから値下げしたほうが良い」としつこく迫ってくる始末。最初から売れやすいように値段を下げるつもりだったのだと分かりました。
(52歳/男性の口コミ)
「このマンションは高く売れます」というチラシがポスティングされており、ちょうど売りたいと思っていたので連絡し、契約しました。しかし1ヶ月経っても売れず、どういうことか尋ねると、「値下げしないと売れない」とのこと。言ってることが違うので契約解除を申し出ても、3ヶ月経たないと解除できないの一点張り。最悪でした。

高い査定額を提示してくれたとしても、その金額で売ってくれる保証はありません。

自分で調べもせずに鵜呑みにしてしまうと、痛い目をみることになりますので気を付けてください。

共通点がある?マンション売却で失敗する人がやってしまうNG行為

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マンション売却で失敗してしまった人の口コミを見てみると、ある共通点があることに気づきます。

それは、無知なままでマンション売却をおこなっているということです。

人生で何度も経験することのない不動産売却というジャンルについて、無知なのは仕方ないかもしれません。

しかし、失敗している人のほとんどが不動産会社に丸投げ状態です。

逆にマンション売却を成功させている人は、不動産売却についてしっかりと勉強し、自らが主導となって売却を進めていきます。

不動産会社はあくまでも売主と買主のパイプ役であって、売るのは売主なのですから、不動産会社に任せきりにせず、積極的に売却活動に参加するよう心がけましょう。

では、具体的にどうすれば良いのかについて、解説していきます。

マンション売却で知っておいたほうが良いことについては、下記の記事でも紹介していますので合わせてご覧ください。

マンション売却の流れ|売る時の注意点や税金まで徹底解説!【3分で分かる動画つき】

マンション売却の流れや注意点、税金について初心者にもわかりやすく解説しています。大切な資産を売るのですから、基礎知識はもちろん、損をしない売却方法についても知っておくべきです。失敗したくない!できるだけ高く売りたい!という人はぜひ参考にしてください。

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マンション売却を成功させるために気をつけるべき5つのポイント

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マンション売却において、上記で紹介したような失敗をしないためのポイントは以下の5つです。

  • マンションの価格相場を知っておく
  • 不動産会社を選別する
  • 不動産会社とは一般媒介ではなく専任媒介を結ぶ
  • 部屋を掃除、修補して綺麗にしておく
  • 余裕を持った売却計画を立てる

マンションの価格相場を知る

マンション売却でよくある失敗の一つが、相場よりも安く売ってしまうことです。

相場よりも安く売ってしまうリスクを回避するためには、マンションの価格相場を自分で調べておくことが重要になります。

たとえば中古品をネット上で売る場合、同じ商品がいくらで売れているのか検索してから出品する人が多いと思います。

しかし売却商品が不動産となると、相場を調べずに不動産会社の査定価格を鵜呑みにして、丸投げする人がほとんどです。

不動産会社が提示する査定価格もマンションの相場価格を知る一つの方法ですが、それだけでは十分とは言えず、売主自身で周辺物件や類似物件の情報を集める必要があります。

相場の調べ方については下記の記事で詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。

【マンションの売却相場の調べ方】相場価格より高く売る方法を徹底解説!

マンションの売却相場の調べ方について紹介しています。できるだけ高く売るにはどうすれば良いのか、相場価格を左右する要素は何なのかについても解説しています。もう少し高く売れたかもしれないという後悔を残さないためには、しっかりと相場価格を把握することが大切です。

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不動産会社は早く売りたいというのが本音なので、売主に希望する売却価格がなければ、どうしても低めの査定結果になりがちです。

前もって相場価格を把握しておき、自分の中でいくらで売れるのかイメージを持っておくことは、相場よりも安く売ってしまう失敗を防ぐのに役立ちます。

不動産会社を選別する

不動産会社には得意分野があることを説明した図

マンション売却で後悔しないためには、良い不動産会社を見つけること、これに尽きます。

以下の条件を満たした良質な不動産会社と媒介契約を結び、マンション売却を成功させましょう。

  • 不動産の売却を得意としている
  • 応対が丁寧で親切
  • 近所の評判がいい
  • 売却経験が豊富
  • 知識量が豊富

上記の中でも、不動産の売却を得意としている不動産会社を見つけることが最も大切なポイントです。

はじめて不動産売却をする人は、どの不動産会社に依頼しても同じなのではと思われるかもしれません。

しかし同じように見える不動産会社でも、賃貸が得意な会社、分譲に慣れている会社、とそれぞれ得意とするジャンルは異なります。

賃貸や分譲を得意とする不動産会社にマンション売却を依頼しても、良い結果は期待できません。

不動産会社を選別するには一括査定サイトが最適

不動産一括査定サイトの使用画像

どの不動産会社がマンション売却を得意としているか、素人が判断するのは難しいと思いますので、不動産一括査定サイトのイエウールを利用することをおすすめします。

イエウールは売却を希望する人には、初めから不動産売却に強い会社しか紹介しないため、初心者でも間違いがありません。

さらに物件の種類によってもあらかじめ選別してくれるので、マンション売却を依頼するのにベストな会社と出会えます。

売却を得意とする不動産会社を紹介してもらったうえで、上記で述べた他の条件にも当てはまる良質な会社を見つけるのが効率的かつ失敗しないやり方です。

不動産会社とは一般媒介ではなく専任媒介を結ぶ

不動産会社とは一般媒介よりも専任媒介を結んだほうが、マンションが売れやすい傾向にあります。

【専任媒介と一般媒介の違い】

平成28年の不動産流通センターの調べによる、一般媒介と専任媒介それぞれの新規登録件数と成約報告件数は以下のとおりです。

新規登録件数 成約報告件数 成約報告率
専任媒介 494,932 75,826 15.3%
一般媒介 480,249 24,441 5.1%

上記の表から、一般媒介よりも専任媒介のほうが3倍も高い成約率であることがわかります。

一見すると複数社に依頼できる一般媒介のほうが買主が見つかりやすいように感じるかもしれませんが、不動産業界は成功報酬なので複数社に依頼できるという点が裏目に出てしまいます。

他の不動産会社にいつ先を越されてもおかしくないので、努力が無駄になるのを敬遠してあまり力を入れて営業しない不動産会社が多いのです。

そのような背景から、確実に報酬が受け取れる専任媒介の物件に力を入れる不動産会社が多く、実際のデータにも表れていますので、専任媒介で売却したほうが有利だといえます。

掃除・修補で部屋を綺麗にしておく

マンションを掃除するイメージ画像

マンション売却を成功させるためには買主に物件を気に入ってもらう必要があり、そのためには売主の努力が欠かせません。

買主に物件を気に入ってもらうための努力と言っても、大々的にリフォームを施して売るべきというわけではありません。

掃除や修補によって部屋を綺麗にして、買主に与える印象を良くしましょう。

清潔感がない部屋は買主をがっかりさせてしまい、成約から遠のく原因となります。

余裕を持った売却計画を立てる

マンション売却は、時間的余裕を持って取り掛かることをおすすめします。

なぜなら売却期間に制限のあるマンションは、どうしても安く売却せざるを得なくなるからです

高く売りたければ時間をかける必要があり、早く売らないといけない状況では高く売ることは極めて難しいでしょう。

高く売りたい 時間をかけて買主を探さなければならない
早く売りたい 価格を下げて買主が見つかりやすくする必要がある

マンション売却が成功したといえるのは、相場よりも高く売れたときではないでしょうか。

余裕を持った売却計画を立て、マンション売却を成功させましょう。

管理人からの一言「マンション売却の成功と失敗の分かれ道は知識量と積極性」

マンション売却の成功と失敗の分かれ道は、知識量積極性だといえます。

自分が無知だと、どうしても不動産会社に頼りがちになり、マンション売却が成功するかどうかは不動産会社次第ということになってしまいます。

信頼できる不動産会社ならそれでも高く売ってもらえますが、任せっきりになってしまう人のほとんどは不動産会社の選択にも失敗している傾向にあるのが実状です。

不動産会社とよい関係を築き、マンション売却を成功させるためには、質の高い会社をパートナーに選び、売主自身も積極的に売却活動に参加することが大切になります。

イエウールで一括査定したら310万も高くなった

管理人がイエウールで自宅マンションを一括査定したところ、街の不動産会社より310万円も高い査定価格をだしてもらえました。

イエウールはクレームに厳しい会社なので、不動産業者からしつこい営業電話がかかってくることはありません。

物件情報を入力するだけの簡単手続きで、すぐに売却相場が分かる手軽さも好評です。